
前回の記事では
システム開発のプロが実際にやってる~システム開発の見積内容は?
システム開発を発注したいと思ったとき、まず気になるのは「どれくらいの費用がかかるのか」「どれくらいの期間でできるのか」ということですよね。このような予算やスケジュールをあらかじめ予測するために行うのが「見積」です。見積は […]
- ご契約前に提示する超概算見積の内容
- 見積をご提示するまでの大まかな流れについて
について、全体像を紹介したうえで、システム開発において検討する費用として
- 機能開発費用
- 非機能要件対応費用
- 付帯作業費用
- ランニング費用
がありました。
この記事では、4つの見積項目のうち、「機能開発費用」にフォーカスし、機能開発費用は何の費用なのか、見積依頼時にどのようなポイントがあるかについて知っていただければ幸いです。
機能開発費用とは
機能開発費用とは、「システムで実現したい“具体的な機能” (機能要件)を開発するための費用」であり、
システム開発費用全体の大部分を占める費用となります。
例えば、「従業員を管理する」ことを目的とするシステムであれば…
- 従業員を登録する機能
- 従業員を検索する機能
- 従業員を削除する機能
- 部署を登録する機能
- 出退勤時間の管理機能
- ログイン機能
- 他システムとの連携など
といったように、最終的にシステムで実現したいこと(従業員を管理する)を、開発工程を経て実現するための費用が機能開発費用となります。
※各工程の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
知っておきたい!システム開発って?|プロが教える超ざっくり全貌編
「システム開発」と聞いて具体的にイメージできない方(がほとんどだと思いますが・・・)にはぜひ読んでほしいですので何回かに分けて説明していきたいと思います。我々は「システムインテグレーション」「システム開発」を主な商いにし […]
機能開発費用は「機能要件」を基に費用を算出するため、特にご契約後の要件定義工程での機能要件の
洗い出し・定義が非常に重要となります。
機能要件が曖昧だと、
- 欲しかった機能と、完成した機能にギャップが生じる
- 見積との大きなブレが生じる
- 手戻りが発生し、納期が遅れる
といった問題が発生します。
そのような事態を避けるために、システム開発は発注者と受注者が「欲しいもの」と「作らないといけないもの」を双方で合意した上で進めます。
見積依頼時のポイント
見積依頼をする際には、要件が固まりきっていないことも多いため、
ヒアリングの際に以下の事項をお伝えいただくことで、見積やご提案の精度が上がりやすくなります。
| 用意するとよいもの | 目的 |
|---|---|
| 背景・目的 | 何を解決したいのかが明確にする |
| 現状の業務フロー | どこをシステム化すべきか判断しやすくする |
| 機能要件の一覧(あれば) | 見積対象の抜け漏れを減らす |
| RFPや参考資料 | 要望を具体的に把握しやすくする |
| 制約(予算・納期など) | 現実的なご提案をする |
| 想定している利用者数、運用方法、連携有無などの前提条件 | 利用規模等によって生じる必要な機能、工数の変動を最小化する |
| (実現したいことが多い場合)開発する機能の優先順位 | 予算や納期に応じて、優先すべき機能から段階的にご提案・見積をしやすくする |
特に、「何を作りたいか」よりも「何を解決したいか」が整理されていると、より精度の高い見積につながります。
まだ要件が固まっていない場合でも、現状の困りごとや、手作業で対応している業務などを伝えるだけで、見積の精度は上がりやすくなります。
まとめ
「見積依頼時のポイント」で記載した事項を事前に整理しておくことで、より精度の高い見積を出しやすくなります。
とはいえ、「まだ課題や実現したいことが固まっていない」、「とりあえずシステム開発にかかる費用を知りたい」といったケースも当然あると思います。
そのような段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
私たちは、要件が整理されていない段階でも、ヒアリングを通じてお客様と共に整理しながら見積を進めています。
システム化の進め方や費用感の確認だけでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
次回は、非機能要件対応費用についてご紹介する予定です。


