今回はシステム開発のプロである我々が、納期を守るために普段から実施している進捗管理についてお伝えしたいと思います。
進捗管理とは、計画したスケジュール通りに作業が進捗しているかの確認、スケジュールに遅れが生じている場合はその是正処置、今後の対策を行っていく作業です。
まだこちらをご覧になっていない方はぜひご覧ください。
今回は、システムインテグレーションやシステム開発を生業にしている我々受注側が実際に実施している「プロジェクト管理」の概要について書いていきます。「受注側」と書いたのは、発注者側でもプロジェクト管理が必要なためです。発注者 …
さて、これをご覧いただいている方も仕事をするうえではスケジュールがあり、納期があるかと思います。
システム開発においても他の業種と基本は変わらないかと思いますが、実際にどのように進捗を管理し、納期までに完遂させているのかを紹介したいと思います。
特別変わった内容ではないかもしれませんので、そのときは読み飛ばしてください。
スケジュールを立案する
当然ですが、まずはプロジェクト完遂までのスケジュールをよく考えて作成します。
これが本当に大切な作業で、スケジュール(計画)の精度が低いとプロジェクトが健全に進んでいきません。
ではどのようにスケジュールを作成していくのか。
・・・・・
途中まで書いていたのですが(汗)、長くなりそうなので別途執筆します!
と後日書いたブログがこちらになります↓
今回は、先日のブログで「開発スケジュールの作成について次回詳しく話す」と豪語した通り(汗)、その手順についてをお話したいと思います。まだ先日の記事を読んでいない方は、ぜひこちらからご覧ください。 プロジェクトの成功を左右 …
作業の進捗を把握する
プロジェクトを計画通りに進めていくためには、当然ですがチームメンバーの作業進捗を確認する必要があります。
メンバー個々に確認するのではなく、チームメンバーからの報告で確認します。
まず
・進捗の確認頻度
ですが、最低でも1日1回は確認しています。
プロジェクトの特性によっては、朝・夕と2回以上確認することもあります。
数日間確認を怠り、蓋を開けたらスケジュールに遅れが生じていた、なんてことが起こると是正・対策が後手になっていきます。
なるべく短い間隔で確認することが重要です。
次に
・進捗状況
スケジュール通りに進捗しているのか、遅れが生じているのか)
・遅延が生じている場合は、
・どの程度遅延しているのか
例)予定より4時間遅延している
・遅延の原因
例)技術的な調査が発生した
・遅延を挽回する対策(まずは担当レベルで考え得る対策)
例)後続するタスクで挽回見込み
を報告してもらっています。
遅延が生じた場合は、プロジェクトマネージャの出番です。
スケジュールに遅れが生じた場合は是正し、対策する
遅延の原因、スタッフの状況、全体の進捗状況など様々な要素を加味して
・後々の挽回が見込めるので遅延を許容する
・前倒ししているメンバーの協力を仰ぐ
・増員する
などにより、遅延状況を是正していきます。
これを日々実施することで、プロジェクトを計画通りに推進していきます。
また、遅延の原因を分析することも重要です。
現在のスケジュールで推進しても同様、あるいは類似の問題が生じる、
などが予測できれば、先のスケジュールに対しても先手で対策できます。
メンバーが体調不良で休むと、それだけでスケジュール遅延が生じますよね。
ソフトウェア開発は無形なこともあり、作業量(工数)を機械的に算出することも難しいです。
ということで、進捗管理は日々の大切なマネージメントの1つとなります。
お客様に進捗状況を報告する
お客様には定期的に進捗を報告することで、状況を常時共有させていただいております。
(報告不要というお客さまもいらっしゃいますが)
遅延している状況においては対策と併せて報告させていただいております。
スケジュールの遅延を挽回するためにお客様の協力が必要なのであれば、遠慮なく協力を賜ります。
こちらのブログで書いたように、お客さまもプロジェクトメンバーの一員であり、プロジェクトは発注側・受注側が協力し合うことが大切です。
今回はプロジェクトを成功させるために必要不可欠な受託者側の義務と発注者側の義務について説明したいと思います。ここで言う「義務」は法律に明確に定義されているものではありませんが、「義務」という概念により帰責事由を分析するの …
プロジェクトを成功させるためですので、ご理解いただければと思います。
まとめ
我々が実施している進捗管理のポイントは以下となります。
・進捗状況は最低1日1回確認する
・遅延が生じた場合は、すぐに是正/対策する
・遅延の原因を分析し、先手で必要な対策を実施する
なお、
・ビジネス状況により優先度やつくるものが変わる
・ふわふわしたプロトタイプ開発
など、お客様のご要望、プロジェクトの特性によっては、必ずしもこのやり方が正しいわけではありません。
あくまでよくあるシステム開発で実施している進捗管理の方法となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。